情報倫理の特質性の考察と学習システムへの展開

摘要

近年、情報技術は格段に進歩してきた。 一方で、知的財産権の侵害や名誉毀損など、さまざまな問題も生じている。 これらの問題の本質は、情報の持つ特質性に起因すると考える。 そこで本報告では、情報の持つ特質性と、社会への影響を検証し、情報倫理特有の問題について議論する。 特に、情報の多義性について取り上げ、それの問題点と影響について考察する。 これをもとに、ネットワークを利用し議論形式で情報倫理を学習するために利用する学習システムを提案する。 教育現場において情報倫理を扱う場合に、情報の多義性における問題を減らし補助するような仕組みを備えた学習システムを述べる。