在庫削減に貢献するERP 「IFS Applications」

摘要

昨年は東日本大震災，タイの洪水など，未曾有の災害が多々発生し，日本の製造業に大きな影響を及ぼした。さらに，回復しない米国の景気，欧州通貨危機により円高傾向が解消せず，製造業にとっては歴史上かつてないほどの厳しい状況になっている。このような状況のなか，現状を打破して収益を上げるためには，サプライチェーンの適正化　とくに在庫のコントロールは大きな課題である。最近では，グローバルビジネスが進み，世界各地に点在する拠点への適正なタイミングでの資材の調達および各地の顧客への配送のために，在庫場所のグローバル分散が進んでいる。円高の影響もあり生産拠点の海外進出は顕著であり，たとえ中·小規模の製造業といえども全世界をターゲットとしたグローバル·サプライチェーン·マネージメント（GSCM）の構築が急務となっている。