新生「ISO 9001:2000」規格について：改正の概要と特徴

摘要

今次改正は，ルール通り分科会（TC176/SC2）の中にワーキンググループ（WG18）を編成し進められた。 そのグループによる第1回会議がコペンハーゲンで開かれている（1997年5月）。 改訂作業に伴って，分科会は，各国でユーザの要望調査を実施した。 その集計結果（約1120）の主なものは次の通りである。 （1）業種，企業の規模によらず，全ての組織に適用可能であること。 （2）規格の利用者にとって使いやすいこと。 （3）組織内の利害関係者に対する認識を持ち，有益であること。 （4）ビジネスプロセスとより整合性が取れること。 （5）構築した「システム」の有効性に，より対処したものであること。 （6）継続的改善を実証することができること。 （7）ISO 14000など他マネジメントシステムと整合性が取れること。 （8）自己評価が容易にできること，等。 改訂作業は，主にこれらの要望をいかに解決すべきが大きなテーマとなった。