FRP50年の歩み：強化材 アラミド繊維

摘要

アラミドは，「アミド結合(－CO－NH－)を介して結びっいた芳香族基(－C{sub}6H{sub}4－)より成る合成高分子で，核アミド結合の85％以上が2個の芳香環と直接結合しており，核アミド基の50％以下がイミド基で置換されていても良い」と(ISO，2076－1977)で定義されているナイロンと同類のポリアミド高分子で，芳香族環にアミド結合の付く位置によりパラ系とメタ系に分類される。 図1にアラミド繊維の分類を示す。 単独重合系パラ系アラミド高分子は，剛直高分子であり通常の溶媒では溶解せず，濃硫酸等が溶媒として使用される。希薄濃度溶液中では等方性状態を示し，高濃度化により異方性，即ち液晶状態に転移する。 液晶状態のまま乾湿式紡糸し，高強力·高弾性率繊維を形成する。