光同期によるTDMA方式の発光型心電計

摘要

現在の生体電位計測は、接続コードへの電磁気的な影響を受け易いため高精度の測定が難しい。 また心電計の場合、実際の診断では12箇所の心電図を同時に見る必要があるため多点同時測定を行わなければならない。 解決法として、生体電位情報を光に変換し光空間伝送を行い、その際の多重化伝送の方法としてTDMA方式を採用した。ここでは、同期信号取得のために、蛍光灯光信号によって得る方法を考秦した。 蛍光灯を用いることにより電磁波の影響を受けず位相ずれのない安定した同期信号が得られる。 本稿では、蛍光灯光同期TDMA方式の心電計の提案とその基礎実験の結果について報告する。