熱帯地域の畑土壌における気候変動緩和のための 土壌炭素隔離量の解明

摘要

「4/1000イニシアチブ」という言葉をご存じ だろうカゝ。これは2015年にパリで開催された COP21で提案された気候変動緩和の取り組み のひとつである。このCOP21で採択されたパ リ協定は、「世界全体の平均気温の上昇を工業 化以前よりも21：高い水準を十分に下回るもの に抑えること並びに世界全体の平均気温の上昇 を工業化以前よりも1.5t高い水準までのもの に制限するための努力を（中略）継続する」（パ リ協定第2条1(a))としている。世界気象機関 (WMO)によると、二酸化炭素濃度は20ほ年 に400,に達したのち、わずか4年後の2019 年には年間世界平均で410ppmに達した。工業 化以降、人間活動はすでに約1.0°Cの地球温暖 化をもたらしており、現在の進行速度では、地 球温暖化は2030-2050年に1.5°Cに達する。大 気のC02は2019年の試算で毎年5.4Mt C (百万 トン炭素）増えている。これに対し、土壌には は00Mt Cの炭素が蓄積されており、仮に土壌 の炭素量を毎年4/1000'ずつ増やすことができ れば、大気中のC02の増加を抑えることができ る。このアイデアに基づき、土壌の炭素を増や していこうとする取-り組みが「4/1000ィニシァ チブ（httpsゾ/www.4pl000.org/)」である。