重量式粉粒体フィーダ（定流量供給装置）クボタNXシリーズ

摘要

フィーダとは，最終もしくは中間製品を組成する原料の配合比率が一定となるよう，常時流量を調整·制御しながら押出機や混合機などの次工程へ各原料を供給する自動機である（図1）。制御方式，供給機構などの違いによるフィーダの分類例を図2に示す。本稿で取り上ける重量式フィーダは，原料の質量計測結果に基づき供給制御を行うものである。重量式フィーダは，質量計測を行わない容積式フィーダと比較して供給精度が高いとされる。容積式フィーダは供給機構を一定速度で運転することにより，一定の容積の原料供給を行うものである。しかし，原料の容積は見掛け比重の変化により一定ではない。例えば，同じ質量の原料であつても，空気を多く含むときは見掛け比重は軽く（容積は大きく），また圧密されたときには見掛け比重は重く（容積は小さく）なるため，原料の状態によつて供給精度がばらつくことが避けられない。これに対して，物質量としては不変である原料の質量をコンスタントに計測し，その計測結果に即応して供給機構の運転速度をダイナミックに制御する重量式フィーダの信頼性が高いことは明らかである。