けいれん（てんかん重積状態）

摘要

てんかん重積状態が持続（30分以上）すると二次的 脳損傷を引き起こし,死亡率の上昇や神経学的予後不良 につながるため,早期の治療介入が必要である。てんかん重積状態の治療は，ガイドラインなどのプロ トコールに準拠することで，発作停止が得られやすい。 直近では2010年の欧州神経学会,2012年の北米神経集 中治療学会，2016年の米国てんかん学会などでガイド ラインが発表されている。わが国では2018年に日本神 経学会から「てんかん診療ガイドライン2018」が発表 された。本稿では,日本神経学会と米国てんかん学会の ガイドラインを参考に説明する（図1）。