プラスチック資源のサーキュラーエコノミー

摘要

はじめにOECDの統計データベースから、世界のプラスチック廃棄物処理状況（図1）を見てみよう。図はOECDの統計と日本独自のプラスチック資源循環フローをやや強引に対比したものだが、世界のトレンドとしては、日本以外の国々では埋め立てが多く、中国やインドを含め、OECD非加盟国では河川·海などへの不法投棄が非常に多いことがわかる。世界全体の処理比率を見れば、9しかないリ サイクル処理をどう拡大していくかが第1の課題であり、この点はEU、米国も共通していると考えられる。日本は焼却が多いのに対し、EU、米国では埋め立てが多い。そもそも廃棄物管理インフラが未整備であるOECD非加盟国では、埋め立てに加えて河川·海への投棄が未だ多くを占めている。