モンテカルロ法による確率分布の伝播

摘要

不確かさ成分を合成して合成標準不確かさを求める 正統的方法は、不確かさの伝播則を利用する方法であ る。測定の数学的モデル（以下、測定モデルとする） が、入力量をおx_i(i=1,2，...， N) 、測定対象量をyとして、 y = f(x_1, x_2,...，x_N) (1) のように与えられるとき、不確かさの伝播則は u_c~2(y) = ({partial deriv}f/{partial deriv}x_1)~2 u~2(x_1) + ({partial deriv}f/{partial deriv}x_2)~2 u_2 (x_2) + ... + ({partial deriv}f/{partial deriv}x_N)~2 u~2(x_N) (2) と表される。ただし、u(x_i)は入力量x_iの標準不確か さ、u_c(y)は測定対象量yの合成標準不確かさである。 また、入力量間の相関はないものとしている。