NGnetを用いたトポロジー最適化によるFSS電波吸収体の設計に関する検討

摘要

FSS電波吸収体は，設計段階や調整段階に試行錯誤を繰り返す必要があるために，最適解を探索する時間とコストを要することが懸念される．本検討では，トポロジー最適化をFSS電波吸収体に適用することで自動で形状の設計を行うことを目的として，FDTD法による電磁界解析と，NGnet（Normalized Gaussian Network）を用いたトポロジー最適化を組み合わせて，FSSを用いた電波吸収体の金属パターン形状最適化を行った．最適化により得られた電波吸収体は，約λ/18の薄さで-20dB以上の十分な吸収特性を達成し，提案手法の有用性が確認できた．