燃料電池用電極触媒

摘要

燃料電池自動車やエネファーム等にも用いられる固体高分子型燃料電池（PEFC)の電極触媒には，カソード（酸化剤極）における電気化学的酸素還元反応，アノード(燃料極）における電気化学的水素 酸化反応を促進するために，それぞれカーボン担持白金系触媒が使用される。従来のリン酸形燃料電池（PAFC)に比べ，作動温度が常温~100℃と比較的低いため，PAFC用電極触媒よりも白金濃度の高い30~60wtの白金が高分散担持された導電性カーボンが使用される。導電性カーボンには通常力一ボンブラックが使用される。耐久性向上のため，耐腐食性に優れたグラファイト化カーボンブラックやアセチレンブラックが使用されることもある。