どうなる連載68自動車整備業の近未来？勝ち組工場になるための処方箋

摘要

自動車整備業の現状における人手不足は、整備現場の改善によってかなり軽減できると筆者は考えています。その実例を、改善に取り組んだA社のケースを中心に2回に渡り紹介してきました。今号はその続きです。今までを簡単にまとめると、改善着手から3年目には社員のワークエンゲージメントスコア(WEスコア)が高まり、メカニックの仕事に取り組む姿勢は大きく変化しました。もちろん慢性的であった長時間残業もほとんどなくなり、「県下ナンバーワンを目指そう」という声さえ聞かれるようになったのです。過去に問題化していた人手不足も解消し、これで一安心。その後2年ほどは徐々に実績がアップし続け、目標を達成する月も2度出て会社にとっても明るい状態が続いていたのです。ところが...。