腫瘍循環器リハビリテーションのトピックスCOREの可能性

摘要

腫瘍循環器リハビリテーションは，がん患者とがんサバイパーに対する心リハである すべてのがん患者に対して，集学的アプローチが強く推奨されている. がん患者の状況を判断しながら，運動処方を調整していくことが重要である.2018年と2019年に，アメリカ心臓協会(American Heart Association; AHA)からがん治療関連心 血管障害(cancer therapy-related cardiovascular dysfunction; CTRCD)に対する運動療法に関する論 文。と，がん患者とがんサバイバーに対するCORE (cardio-oncology rehabilitation)に関すなステート メントが発表された.がんサバイパーにおける心 血管疾患リスク上昇の原因には，がんおよびがん治 療に伴う直接的な影響と，高血圧，体重増加，喫 煙，心肺機能低下などの心血管危険因子の蓄積とい う間接的影響がある.がん患者とがんサバイバーに おける心血管疾患リスクを軽減するためには，心臓 リハビリテーション（心リハ）の一次?二次予防の 考え方を踏襲した治療戦略が必要で，AHAでは COREをがん患者とがんサバィバーに対する心リ ハと定義している.