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摘要

2020年の自動車業界は新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響を大きく受けた年となった．世界各国へ感染が拡大し，対応措置として外出禁止が行われた．経済活動が制限されることにより新車需要は落ち込み，自動車部品の生産工場休業によってサプライチェーンが崩れ，各自動車メーカは生産調整や休業に追い込まれる前半期であった．しかし，後半期は制限された前半期の経済活動の繰り越し需要により新車販売は回復傾向を示した．国内経済も大きな影響を受け，最終的に新車販売，輸出台数共に落ち込む結果となった．国内総生産（GDP）実質成長率は前年比-4.6となり，11年ぶりのマイナス成長であった．