様々な計測シチュエーションに対応する汎用データロガー

摘要

グラフテック株式会社は，1949年（昭和24年）に設立され，日本発のX-Yレコーダおよびプロッタを開発し計測·記録装置メーカーとしてスタートした。現在はデータロガーを中心とした計測部門と，カッティング機器やイメージング入出力機器などを中心とした情報部門がある。計測部門のデータロガーは主に製造業や自動車産業，学校官庁を中心に実績を重ね，近年ではその汎用性から多くの市場で使用されるようになった。データロガーとは，温度や湿度などの事象の変化を，設定した間隔でサンプリングしたデータを本器内の収録媒体に記録し，PCにデータ転送後EXCELや付属のソフトウェアなどで確認·解析するための収録機器である。また，収録データに対し，トリガやアラーム機能などの利用で，監視目的や管理ツールとしても使用されている。近年はさらにさまざまな機能が付加され，より使いやすく進化しており，各社によりその特長が分かれている。本稿では，当社計測部門のラインナップの中からとりわけ低速サンプリングの温度や湿度などの収録に有効なモデルとして，GLシリーズmidi LOGGER「GL240」「GL840」「GLT400」の3機種について代表的な機能の紹介をしていく。