IZANA (プラント運用支援システム）向け異常検知機能の開発

摘要

近年，CFB（Circulating Fluidized Bed）ボイラを備えたプラントは，より信頼性の高い高稼働率設備への要求が強まっている。IZANA（プラント運用支援システム）は，このような要求に応えるべく，顧客のプラントから収集·蓄積した運転データを解析することで，オペレータが安定的かつ高効率に設備を運用することを支援する（図1）。その結果，安定稼働·効率の維持，不具合の未然防止，効率改善支援，運用の省力化，人材育成·ノウハウの伝承にも効果的であると期待している。その主な機能として重要評価指標の可視化，異常検知，アラーム発生時におけるメーカー独自のガイダンス，アラーム解析，レポート作成，分析ツールなどがある。これらは「メーカーノウハウを盛り込んだ評価アプローチ」と「独自開発の機械学習モデル」で実現した。本報では異常検知機能，特にプラント非常停止につながる噴破（ボイラチューブからの蒸気漏れトラブル）を早期に診断する噴破検知機能について紹介する。