第65回日本輸血?細胞治療学会北海道支部例会

摘要

1.北海道における診療科別赤血球製剤使用量モニタリングの試み. 新型コロナウィルス感染は,献血者確保 計画や血液製剤の需要動向に大きな影響を与えている， このような状況下では需要動向をリアルタイムに把握 し，供給?採血計画を立てることが重要である.今回， 医療機関の協力を得て,診療科別赤血球製剤使用量を 月単位でモニタリングし,需要動向を把握する試みを 開始したので報告する.【対象および方法】道内の血液 製剤使用量上位50医療機関と地域中核病院などに,各 診療科の月毎の赤血球製剤使用量（単位）の提供を依 頼した.提出間隔は輸血療法委員会の開催頻度を考慮 して1?3か月毎とし，データはメールまたはFAX で提出いただいた.提供されたデータの診療科名は医 療機関により異なるため,日本輸血?細胞治療学会の 血液製剤使用実態調査に従って再分類した.調査は2021 年1月から開始し，提供されたデータは随時集計し， 月毎の診療科別使用量の推移を継続的に確認している.