BCP(事業継続計画)

摘要

事業継続ガイドライン第三版では，事業継続計画，すなわちBCPは，「大地靂等の自然災害，感染症の蔓延，テロ等の事件，大事故，サプライチェーンの途絶，突発的な経営環境の変化など不測の事態が発生しても，重要な事業を中断させない，または中断しても可能な限り短い時間で復旧させるための方針，体制，手順等を示した計画」と説明している。つまり，BCPを考える上で，地震や津波以外にも，さまざまな事態への対策を想定しておく必要がある。とはいえ，最近の災害には予期せぬものが多い。国内直下型地簾で初めて長周期パルスが観測された熊本地震，北海道胆振東部地震で起こったブラックアウト，台風による千葉の大停電やマンション等の電気設備への浸水等である。現代において，想定した対策が万全であるかは，誰も分からない。それでも，今までの経験を生かし，知識は常にアップデートすることを心掛けるべきである。