断片7: 後記

摘要

東京は世界都巿である。それは現在の、ワールド·シティ、グローバル·シティといつた、似たような競合的な枠組みのクライテリアを満たし、それを凌駕する。2020年、最大のスペクタクルの一つであるオリンピックが街にやってくる予定であった。すべての準備は整っていたが、予想外の、そして屈辱的なほど強力なィべント、コロナ·ウィルスのパンデミックのために、スペクタクルは延期された。これまでの多くの災害と同じょうに、自然は物事の実際の秩序を示し、人問の最大の試みをも停止させる力をもっている。このような歴史的瞬間は、人為的なものであれ、自然的なものであれ、機会と脅威の両方の結び目となる。オリンピックに関して言えば、私にとって1992年のバルセロナは機会を得た例である。あの瞬問、カタルーニヤ州の首都の市民は、都市にたいする自分たちの権利を征服したのだ。パンデミック前に書かれたこの後記の原文では、オリンピック前の東京とオリンピック後の東京の現実が大きく異なることだけは確かであると指摘していた。私が恐れているのは、オリンピックとパンデミックによって与えられた機会が利用されないのではないかということだ。スペクタクルは、パンデミックに性を求めて、その行進を再開する。しかし、これは(情報にもとづいた)意見に過ぎない。自然が再び介人するかもしれないし、むしろ自然は危機後の方法を選択する機会を減らしてしまうかもしない。