2020年度色材研究発表会

摘要

今年度の色材研究発表会は，当初は名古屋での開催を予定されていたが，新型コロナウィルス感染状況を鑑みオンライン開催に変更され，10月22日（木）および23日（金）の2日間にわたり開催された。特別講演は，「自動車塗料将来の意匠と技術について」と題してトヨタ自動車(ffj浅野英貴氏にご講演いただいた。また，茂木記念講演は，東海旅客鉄道(株)リニア·鉄道館館長の天野満宏氏に「鉄道車両の塗色の変遷」をご講演いただいた。発表参加者は，正会員91名，非会員16名，学生会員28名，学生非会員2名の合計137名で，口頭発表は34件，ポスター発表は19件であった。また，色材協会賞として，論文賞および技術賞それぞれ1件の受賞記念講演が行われた。各講演および口頭発表は，Zoomウェピナ一を利用し，発表から質疑応答まで従来に近い流れで進められた。ポスター発表は，Zoomミーティングを利用してショートプレゼンテーションを行った後，発表者ごとに設けられたブレイクアウトルームに入り，個別に質疑応答するという新しい試みが実施された。恒例である懇親会や企業展示は中止され，優秀講演賞および優秀ボスター賞もオンラインでは公正な審査が難しいとの理由から実施が見送られた。