「三宅島2000年噴火以降の生態系回復過程のモニタリングとその課題」

摘要

三宅島は2000年に噴火し,大量の火山灰と火山ガスを放出した。その結果,島のほぼ全体が噴火の影響を受け,森林の60が破壊された。島の生態系は現在回復の途上にあり,各分野の研究者により継続的なモニタリングがなされている。孤立度の高い海洋島における大規模な自然災害からの生態系回復について,こうした長期的なモニタリングがなされた例は世界的にも少ない。本企画セッションでは一連のモニタリングにより把握された三宅島の現状を報告するとともに,今後のモニタリングにおける可能性と課題について議論した。