P-51 「輸血サミットin高知」における施設間情報共有

摘要

高知県では,合同輸血療法委員会や研究会活動は主要施設が中心となっている一方,主要 施設以外への情報伝達や共有が不十分であったことから,2019年に輸血用血液製剤供給上位30施設 を対象とした集合会議「輸血サミットin高知」を開催し,前回報告した.今回，輸血医療に関連する 情報をより多くの施設間で共有するための体制を整え実践したので,その取り組みについて報告する. 【輸血サミット】研究会活動として集計?分析していた血液製剤使用実態調査の高知県Ver,及び県内 で発生した輸血関連過誤?インシデント報告（2018年）を情報共有した.会議後,医療機関から要望 のあった輸血に係る各施設様式を参考様式として情報共有することとした.同時に各施設から檬々な 質問を取り上げ,情報共有する体制を構築した.施設間の情報共有を促進するため,様式提示や質問 への回答が得られた施設間のみを対象とするgive and take方式とした.