3次元コンフォーマル冷却金型の製造技術開発

摘要

本報p.13～16「金型温度分布最適化計算手法によるコンフォーマル冷却金型Kool +の開発」では，金型冷却水路最適設計手法を通じたサイクル短縮の試み（コンフォーマル冷却金型）を紹介した。こうしたコンフォーマル冷却金型には，複雑な冷却水路が具備されているが，その複雑流路の実現には，3次元金属積層造形技術（3D metal additive manufacturing technology : 3D-AM）の適用が必要となってくる。昨今，3D-AM技術は航空機部品など高付加価値部品製造での実用化がなされているが，最近はコンフォーマル冷却金型製造への応用も試みられている。そうしたなか，当社でもその適用を模索しているが，実適用に際しては疲労耐性など金型の機械特性要求を満たすうえで，造形プロセスの最適化などが必要になる。本稿では，コンフォーマル冷却金型製造への3D-AM技術適用の試みについて詳述する。