金属の塊を削って形をつくり出す仕事に魅力とやりがいを感じる ㈱牧野フライス製作所

摘要

NCフライス盤をはじめマシニングセンタ（MC）や放電加工機などの工作機械および周辺ソフトなどを開発·製造·販売するグローバル工作機械メーカーの牧野フライス製作所は、かねてより「Diversity ＆ Inclusion＝多様な人財の活躍·成長の支援」を掲げ、国籍·性別·年齢の制限を受けずに活躍できる制度の構築と文化の醸成に取り組んできた。現在、同社の社員の国籍は27カ国に及び、国内と海外の社員比率もおよそ半分。また女性の育児復職率も94.2（2014～2019年度）と高い。多様性とその個性を活かした明るい文化が育まれていることが数字からうかがえる。同社の加工技術本部エンジニアリング部エンジニアリンググループ金型チームに所属する井口すずかさんは2019年、大学の理正学部機械工学科を卒業後に入社した。その後1年の研修を経て金型チームに配属となる。同チームの社員は12人でそのうち女性は井口さんも含めて2人。もう1人はタイ人だ。加工技術本部（社員数128人）の女性も井口さんを含めて8人と決して多くはない。