近代教育発祥の地から発信するジェンダーレスな東京医科歯科大学呼吸器外科医教育

摘要

本学呼吸器外科学講座は2010年に新設され,教員3名でスタートした.関連病院はいずれも部長1名のみで外科診療を維持している状況であった2010年の1名の女性入局者に始まり,2013年には卒後2?3年目に産休を取得する医師もおり,女性医師にとって非常によいロールモデルになっている.2022年までに22名の新入局者を迎え,うち女性医師が8名と比率が高く,多くは家庭をもちながらも外科医として活躍している.また常に診療チームはジェンダーレスで,非常に協調性ある和やかな雰囲気ができており,このことは2024年から始まる医師の働き方改革へのスムーズな意識改革となっていると考えている.