アルミ包装に対応した磁気バイアス型磁力線方式による金属検出機

摘要

食品素材を加工する機械類の多くは金属部品の組み合わせで構成されており，切る，つぶす，練る，撹拌するといったさまざまな加工工程で，刃こぼれ，摩耗，欠け，むしれ，脱落などによって粉状，粒子状あるいは針（線）状の不定形な金属興物が素材中に混入するおそれが常にある。国内では2021年6月にHACCPの導入および運用がすべての食品等関連事業者を対象として完全義務化された。食品の安全性は，HACCPをはじめとする企業の危害防止努力により従来にも増して一段と向上しているが，製造には機械調理などの工程を経なければならないため，食品への金属異物混入リスクが存在する。このため，身体的危害リスクが大きい金属異物を検出する目的で，国内外に関わらず金属検出機が数多く使用されている。