住まいのエッセンシャルを問うケルン国際家具見本市＆リビングキッチン2017

摘要

ケルンの見本市は今回ほどその開幕を大勢の市民と世界各国からのビジターが集い祝ったことはなかっただろう。ベルリンのアーティスト、フィリップ·ガイストが開催前夜、冬の夜空にケルン大聖堂を囲む歴史ある広場をプロジェクションマッピングし、光の海に変貌させ、市民から事前に寄せられた2017年に望む言葉が光のコラージュとなった。寛容、信頼、共同社会、静けさ、責任、真摯……。傍目には陳腐に響くかもしれないこれらの言葉は今日のドイツが置かれている社会的危機の日々にあっては、その意味は重い。