慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、エンハンス·ゲームズ＆ライゾマティクス

摘要

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科（KMD）がエンハンス·ゲームズ（EGI）、ライゾマティクスと製作した「シナスタジア·スーツ」は、VR作品「レズ·インフィニット」の体験を拡張させるための“共感覚スーツ”だ。スーツ内に装着されている26の振動子によって、作品のBGM やエフェクトが振動となって全身に伝わり、振動部分のLEDが点灯する。音楽を耳から聞くだけでなく、全身の触覚や視覚として体験できる仕組みになっている。レズ·インフィニットの前身である「レズ」は、2001年にプレイステーション2向けに制作された、シューティングと音楽を組み合わせたゲームソフトで、どちらも水口哲也氏が手がけた。EGIの代表でKMD特任教授でもある水口氏が、KMDでVRやハプティクス（触覚技術）を研究する南澤孝太准教授のチームに、共感覚性を高めるスーツの制作を呼びかけ、今回の産学連携がスタートすることになった。