42.鉄含有高リン血症治療薬により多血症を来した1例

摘要

【症例】65歳,女性。【現病歴】常染色体優性多発性囊胞腎による腎不全に対してX-12年より近医で週3回維持透析中。半年前からHgb上昇傾向の精査目的にX-1年1月当科紹介受診。エリスロポエチン高値を認めたため二次性多血症疑うも喫煙歴,心疾患?呼吸器疾患の合併はなく,エリスロポエチン産生腫瘍を疑い全身検索行うも腫瘍は認めなかった。原因不明の多血症として外来で定期的に瀉血を行っていたが,近医で処方されていたクエン酸第二鉄含有リン吸着剤の中止以降多血症は改善した。