壺中天: 海外の蓋を求めてその57モスクワ在住の東京市型〈ロシア③〉

摘要

前回、赤の広場に面した旧国営デパート?グムの近くに、東京市型の蓋があると報告しました。この「東京市型」との呼称はマンホール蓋愛好家グループでの言いでしたが、市民権を得た感じがあります。下水道用マンホール蓋(Manhole covers for sewerage works)JIS A5506として、1958年その仕様が日本工業規格(JIS規格)に記載され、その後数度の改定があり、今日に至る蓋です。そして、規格の参考図として掲載されたのが、いわゆる東京市型の絵柄です。あくまでも参考図でしたが、中央の約15cmの円形(紋章座)に、管理する自治体のマークを入れることで全国どこでも使用できる沉用性があり、標準図として図の掲載がなかった「名古屋市型」とともに、国内どこへ行っても見られます。