SELF 第149回全シアン（T-CN）（2021年度第3回）分析値自己管理会配付試料について 分析値自己管理·診断·評価のために

摘要

シアン化合物は，シアン化カリウム，テトラシアノ亜鉛（II）酸カリウムやフェロシアン化カリウムなどの金属シアノ錯体といったさまざまな形態で存在しています。その中でも，知られているのがシアン化カリウムであり電気メッキ溶液，冶金，写真工業，金属製品の加工などの工業，医薬，また，我々のような分析業界でも標準物質などに用いられています。日本国内においてシアン化合物は，水質環境基準，排水基準，水道法水質基準，地下水基準，土壌溶出量基準，土壌含有量基準，産業廃棄物判定基準，作業環境等々で規制され，重要な項目の1つとなっています。