川崎重工業ごみ処理施設の安定操業に向けたAI·ICTを活用した技術の紹介

摘要

AIやICTはさまざまな分野での活用が進んでおり，日々の生活や仕事の中で人による認識や判断行為を補助·代替する役割を担う場面が増えている。ごみ処理施設は生活基盤を支える重要な社会ィンフラの一つであり，安心·安全な処理が大前提である。質の高いごみ処理事業を維持していくためには，担い手の確保が重要であるものの，高齢化社会に伴う労働人口の減少の影響により困難になってくることが予想されている。また，甚大な被害をもたらす自然災害による被災時や一刻も早い完全な形での終息が待ち望まれる新型コロナウィルスをはじめとする感染症の感染拡大対策時において，所定の運転員の確保が困難になるケースも考えられる。そうした場合においても公衆衛生維持の観点から事業継続のため処理体制の維持が求められる。そのため，省人化技術や遠隔からの監視支援や操作する技術が求められている。