ポータブル超音波画像診断装置を用レ、ャ: 性別診断の技術習得のコッ

摘要

ポータブル超音波画像診断装置(以下，エコー）は，個人的な感覚ではあるがここ10年で急速に普及してきている印象があり，令では1人1台を実現している 診療所も珍しくない。エコーにより早期妊娠診断，早 期胚死滅の診断，多胎妊娠診断，卵巣機能の診断，性 別診断など.直腸検査のみを診断手法として用いてい た時代と比べると得られる情報量は飛躍的に増えた。 エコーを繁殖診断へ応用するための理論や実技につレゝ ては.牛繁殖超音波画像診断研究会編集の『牛の繁殖 管理における超音波画像診断一動画と静止画によるト レーニングーJ1'に詳細に記述されており，筆者自身も よく参考にさせていただいている。このような良書が あるにもかかわらず，エコーによる診断に苦手意識を 持つ獣医師が減らないのは事実である。また.エコー は素晴らしい診断機器であるにもかかわらず.単なる 直腸検査の代わりとしてしか利用されてないケースも 散見される。