「化石賞」を拒否しよう 現実に即したエネルギー政策を

摘要

スペイン·マドリードで昨年一二月に開催された「COP25」は会期を二日間も延長したにもかかわらず、「パリ協定」を実施する際のルールを先送りし、温室効果ガス排出の野心的な引き上げもなく終了した。この間、日本のマスコミが我々に伝えたのは、グレタさんやグテーレス国連事務総長の活動と発言、そしてわが国が二度にわたって「化石賞」を贈られた、とのニュースだった。一度目は、梶山経産相が化石燃料の発電所は選択肢として残しておきたいと発言した時で、もう一度は、小泉環境相が、石炭火力の廃止や温室効果ガス削減目標の上積みを述べなかった時だ。