グリーン水素の国際サプライチェーン構築に向けた環境省の取組

摘要

2020年に本格的に運用が開始されたパリ協定が定める世界共通の目標である脱炭素社会の実現に向けて、世界各地で、再生可能ェネルギー（再エネ）の導入だけでなく、余剰となる再エネを活用して水素を製造·利活用する動きが高まっている。水素は様々な形態で貯蔵·輸送できることに加え、利用段階でCO2を排出しない。このため、再エネ由来の 水素（グリーン水素）の製造·利活用はサブライチューン全体を脱炭素化し、脱炭素社会の構築へ貢献することが期待されている。本稿では、環境省において、インド太平洋の脱炭素移行支援の取組の一環として実施しているグリーン水素の国際サプライチェーン構築に向けた取り組みについて紹介する。