安全文化を創り出す人間力と現場力: TPMによる変革について

摘要

これは、TPM活動の人材育成である『エンジニアリングオペレーター』を目指す自主保全活動そのものが、運転部門のオペレーターの人間力をアップさせ、化学プラントの現場に安全文化を築くことにつながった。自主保全活動は、机上の一般的な教育だけでなく、現場·現物·現象を観て原理原則で考え伝え、小集団サークルのチームでコミュニケーションを取って改善活動することが、各個人の知識を実践する場となった。これが、知識を知恵に変え、気づきや感性を向上して各個人がレベルアップし、さらに個人から小集団の力を向上させ、全体の現場力向上につながった。TPM自主保全活動のステップ展開と第7ステップを永遠に回すシステム化によって、化学プラントに必要な人間力と現場力が向上したことを論じる。