高圧·高温 熱交換器の新しい選択肢：プレート熱交の可能性

摘要

従来、熱交換器の選定の際には使用条件に高温·高圧·ガスケットを侵す流体があれば、多管式熱交が採用されることが一般的であった。理由は伝熱性能は低いが、圧力に制約が少ないため、高温高圧の分野に用いられた。一般的なプレート熱交はゴム系ガスケットを持つという構造的な制約からプレート熱交は伝熱性能は良いが、両者は適用分野が異なるとされてきた。今回紹介するコンパブロック（Compabloc）はプレート間のガスケットが無い、溶接式プレート熱交という発想で、従来のプレート熱交の長所·特徴を活かしながら、今まで高性能を発揮できなかった分野や用途、低価格での高級材（Ti、ハステロイ等）を選択可能な熱交換器として存在感を高めている。