グランドパッキンの圧縮方法によるシール性への影響評価

摘要

グランドパッキンはパッキン押えをボルトで締付け，グランドパッキンを圧縮することで内部流体をシールさせる。そのためシール性は圧縮面圧に大きく依存していることが分かっているが，圧縮する手順の影響は分かっていない。圧縮手順には数リングを一回で圧縮する一括圧縮及び，2~3リング毎に分けて圧縮する分割圧縮がある。分割圧縮の方がグランドパッキンの密度が高くなりシール性が良いと考えられているが，定量的な効果は分かっていない。また手間がかかるため一括圧縮の方が一般的に使用されている。本研究では材質の異なるグランドパッキンを用いて，圧縮手順によるシール性への影響を応力緩和などの力学的挙動とともに評価した。また，圧縮手順ごとにかかる作業時間の測定を行い，シール性と作業効率の観点からも評価した。