メカニカルアロイング（MA）およびアモルファス化に多く利用されている新原理を応用した“ナノメック·リアクター”

摘要

近年，「メカノケミカル反応」をはじめとする，さまざまな雰囲気中で粉体に大きな機械的エネルギーを与えて新物質を合成したり，構造を超微細にしたりする材料開発が話題となっている。メカニカルアロング（MA）やメカニカルミリング（MM）といった手法もメカノケミカル反応を利用したものであり，歴史的には1970年代のINCO社によるスーパーアロイ粉末の製造がよく知られている。メカノケミカル反応では，粉体の粉砕等，強加工することが重要であるが，微粉化を目的とする装置は多くあるものの，その中でも固相反応を主とする装置は限られている。乾式でアモルファス相の生成物を得ることを目的とした最適なメカニカルアロイング装置として最近脚光を浴びてきたのがナノメック·リアクターである。