2020年ASME国際ガスタービン会議: 4.2 遠心関係

摘要

遠心関係では，33件の報告があった。これは，昨年の22件と比較して増加しているが，一昨年の31件と同程度の件数である。報告は，欧州から20件，アジアから10件（日本からは1件），米国から3件あり，その内，遠心圧縮機に関するものが23件，ラジアルタービンに関するものが8件，遠心ポンプに関するものが2件であった。遠心圧縮機に関しては，発表の1/3が失速やサージングに関するものであり，これまで同様に主要な研究対象として多くの検討が行われていることがわかる。これらの発表では，失速やサージングの現象そのものを分析·議論しているものから，形状の変更やデバイスの追加によって失速マージンを広げる検討，失速限界の予測手法の検討など，様々な視点からのアプローチが見られる。これに加え，性能予測精度向上，新しい空力設計による性能向上等について報告がされている。