選手村ビレッジプラザ

摘要

3年ほど前の本欄に「国産材のオリンピック？」として，「選手村ビレッジプラザ」に全国の自治体から木材を集めている話を書きました。コロナ騒動ですっかり忘れておりましたが，大会前に報道もあったようなので，改めて調べてみました。報道動画では，全国63の自治体から提供された約4万本の木材で建設され，大会後には解体して返却されることが紹介されています。また，それぞれの木材に自治体の名前が書かれていることも紹介されています。新型コロナの感染対策で，選手たちは，競技会場や練習会場，選手村以外の外出が禁止されており，ビレッジプラザが唯一，「おもてなし」を受けられる場所となるとのことですので，印象に残ったのではないでしょうか。林野庁のサイトによりますと，「選手村ビレッジプラザ」は，オリパラ競技会場等における木材使用量ランキング第3位(1位は有明体操競技場(約2,600 m~3)，2位は国立競技場(約2,000 m~3))で，木材使用量：約1,300 m~3,構造：木造平屋建て，高さ約6 mだそうです。使用目的に則して3つの木構造架構(レシプロカル架構，トラスアーチ架構.格子梁架構)を使い分けているようで，なかなか面白そうな建物です。残念ながら，ビレッジプラザは選手及び関係者のみが利用可能な施設だそうで，我々が目にすることはできないようです。どなたか選手や関係者が本誌読者におられましたら，是非内外情報にご投稿願います。さて，メインの大会ですが.多くの会場が無観客となっている中，筆者の住む自治体では学校連携観戦プログラムで小学生らについては観戦できる運びとなりました。とってもビビリな息子は，「コロナに罹るとイヤだから行くのをやめようかな」と言い出しましたので，「周りにいるのはいつも学校でー緒にいる友達だけ。学校からもバスで行くのなら，学校の遠足よりよっぽど安全だ。選手とは間違いなく安全な距離に離れている。」と説得しました。私の説得が功を奏したのかどうかは分かりませんが，結局観戦しました。実際には結構不参加の生徒さんもいたようで，どの様な危険があるのかについてもしっかり教えるのが教育だと思いますので(単純に競技に興味がなかったのかもしれませんが)，このあたりは小学校でも十分に教えて欲しいと思いました。最もこの様な状況で，引率を押しつけられた先生方はそれどころではなかったのかもしれません。さらに，不参加を決定したのは保護者の可能性も…。残念ながら，息子は(実は私も)あまり興味のない競技でしたので，観戦自体はそれほど楽しくなかったようですが、大人になった時に「生で見たんだ」,と飲み会で言う貴重な権利は確保しました。