騒音対策建築材「しずかルーバー」の開発

摘要

設備機器などの騒音対策を目的として，通気性能を確保しつつ，騷音を低減するルーバー材がこれまで開発されてきた。その多くは，耐候性グラスウール等を多用して，吸音により騒音を低減させることを主眼としている。今回，吸音に加えて，反射，共鳴という音響現象を組み合わせ，コンパクトなサイズで遮音能を確保した騒音対策のためのルーバー材「しずかルーバー」を開発した。開発にあたっては，遮音性能はもとより，高い通気性能，現実的なコスト，意匠性の高さなども合わせて開発目標とした。