身の回りに見つけるメカトロ雑学: 第98回 レールづくりとあたらしい技能の獲得

摘要

ここ1カ月ほど、「プラスチック製のレールと列車のおもちゃ」のレールをつくることがマイブームになっていました。成績の提出を終え、学生さんの卒業に目処が立ったころから、並行して動き始めていた複数の開発プロジェクトの中の1つです。そのおもちゃはわが家にもあったのですが、親戚から大きな段ボール箱でお下がりが届いて、レイアウト規模が大きくなったことが発端です。鉄道好きのことを、そのジャンルで「乗り鉄」·「撮り鉄」などと呼ぶことがありますが、私はいわば「システム鉄」とでもいうような、技術面に偏ったほうで、線路とか足回りとかに関心を示します。子どもらが遊んでいるの見て、何系が走っているかは関せず、増えたレールとポイントの組合わせを見ていて、ふと「3次元プリンタで好きなポイントつくれるんじゃない？」と変なスイッチが入ってしまいました。手始めに、シザースクロッシング（複線で相互に渡れる、分岐4個と交差部からなる複合ポイント。始発終着になる大きめの駅のそばなどで見られる）をつくろうかなと。