SDGsからTCFD賛同表明やESG経営が顕著に…バイオ技術の活用で環境負荷軽減をアピールする紙パ各社4

摘要

昨年より複数回で紙パ各社のCSR報告書を紹介している。気候変動対策や脱炭素経営など、持続可能な開発目標(SDGs)に寄与する紙パ各社の取組みに注目が集まっている。2021年度のCSR報告書では、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同表明が顕著にみられたほか、ESG(環境?社会?ガバナンス)経営への一層のシフ卜が目立つ。こうしたサステナブル経営の推進において、各社はバイオ技術のイノべーションや、環境負荷低減(軽減)を実現した高付加価値製品の開発·販売に注力する。加えて“2024年問題”と言われる物流課題の解決に寄与する人的省力化?効率化の推進や、成長分野への集中投資など、環境対応と経営改善を高い次元で両立させる戦略的取組みが一層明確になってきた(掲載順不同)。