JIMTOF2022に見る金型加工向け工作機械の開発傾向

摘要

2022年11月8日から13日まで6日間にわたって第31回日本国際工作機械見本市（JIMTOF2022）が開催された。2020年初からのコロナ禍により永らく行動制限が行われる中、久しぶりの大型展示会となった。前回のJIMTOFは2020年12月に予定されていたが、会場での展示は行われずオンライン開催となった。日本国内の工作機械の展示会として規模の大きいものとしては、INTERMOLD（東京·大阪·名古屋で開催）やメカトロテックジャパン（名古屋開催）があるが、これらの展示会はもともと500小間数の規摸であり、さらにコロナ禍でオンライン開催となったり、現地開催でも企業展示はブースにてオンラインディスプレイを設置しての説明であったりと、今一つ盛り上がりに欠けていた。ただ、同じINTERMOLDでも、2022年4月に大阪で開催されたものと2022年7月に名古屋で開催されたものでは小間数もほぼ同じで、後者は期間が短いにもかかわらずおおよそ2倍の来場者数（約2万人）があったことを考えると、今回のJIMTOFはかなりの来場者数が期待できた。結果は別に報道されていると思うが、実際のところ平日の水曜日～金曜日にわたってメインの東展示棟1-6ホールはかなり混雑していたと思う。