木うら木おもて

摘要

2022年3月15～17日に第72回日本木材学会大会(名古屋·岐阜大会)が開催されました。この大会は木材学会が始まって以来初めて県をまたいでの開催となり，その運営は(2020年4月に設立された日本初の1法人·複数大学システムの国立大学法人である)東海国立大学機構の設置大学である名古屋大学·岐阜大学の連携によってなされました。名古屋大学農学部および岐阜大学応用生物科学部に年次大会事務局を置き，オープニングセレモニー，口頭発表，ポスター発表およびウッドサイエンスミキサーはオンライン開催,学会賞等授与式，クロージングセレモニー，公開シンポジウムはみんなの森ぎふメディアコスモスにおける対面実施とZoomおよびYouTube配信を同時に行うハイブリッド開催としました(新型コロナウイルス感染症の影響により，懇親会は非開催としました)。この公開シンポジウムでは，東海国立大学機構糖鎖生命コア研究所副所長の安藤弘宗先生，ぎふの木ネット協議会会長の吉田芳治先生，京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄先生にご講演をいただきました。またウッドサイエンスミキサーでは森林総合研究所の宮城一真先生，ウィスコンシン大学の木村ゆり先生，千葉大学の戸塚真里奈先生，静岡大学·ボゴール農科大学のArif Delviawan先生に海外でのご経験についてお話しいただきました。私はこの大会の実行委員を担当しました。その詳細については「実施記録」などで報告差し上げるとして，ここではその感想を申し上げたいと思います。