3.11以後の科学リテラシーno.112

摘要

新型コロナウイルス感染症について，執筆時点(3月初旬)で沖縄県に増加の兆しがみられます。世界的にBA.2への置換が進むなか，感染拡大を抑え込むために，検疫?検査?分離のセットを試みるべきです。後半では，5人の元首相の文書に対する環境大臣や福島県知事の文書をもとに，福島県の甲状腺がんの分析について振り返ります。福島県の甲状腺検査評価部会の結論は，統計学的にはおよそ受け入れ難く，「被曝の影響はない」という結論ありきのものになっているのです。