IoT機器のための無線通信規格の干渉対策技術

摘要

無線通信システムで利用する周波数は，移動通信システムやテレビ放送などで利用される免許を必要とするライセンスバンドと，無線LANやBluetoothなどで利用される免許不要なアンライセンスバンドに大別される。ライセンスバンドにおいては，同一システム間において干渉が生じる。一方，アンライセンスバンドでは，同一システム間における干渉に加え，異種システム間においても干渉が生じる。本稿では，IoT機器の導入に際し，通信規格の候補となる無線LAN，Bluetooth，ZigBeeを対象とし，これらの規格の干渉対策技術について述べる。