「応用薬理」第100巻1/2号記念特集号を発刊するにあたって一応用薬理研究会の古き歴史と輝かしい未来への展望

摘要

応用薬理研究会は,筆者の大学時代の恩師故小澤光東北大学名誉教授の並々ならぬご努力とご情熱によ って1967年に設立されましたその際,小澤先生は,類い無き先見性に優れた本研究会の設立構想を打ち出されたため,各方面から注目されました先生はその後もこの設立の趣旨?理念を速やかに軌道にのせ るために超人的なご努力を続けられ,その責任を見事に果されましたことは周知の事実であります.私事 で誠に恐縮でございますが,思い返してみますと2002年にご生前の小澤先生から不肖な弟子の筆者が思い もよらぬ本研究会の理事長職の大役を仰せ付かりました.その後この大任を充分には果たせぬまま，2017年には本研究会の設立50周年を祝う学術誌「応用薬理」の特集号の発刊に無事漕ぎ付けることが出来ました.それも束の間また今年は,記念すべき「応用薬理」100巻号の発行の大きな節目となる年を迎えることになりました.この度，筆者がこの第100巻目となる本誌を編集することに深く携わることが出来まし たことは,最も大きな喜びであり，またこの上も無く光栄なことと存じます.